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近くて遠いタージマハール③
3回もひっぱるとは自分でも思いませんでしたが..
マカラナホワイト君の話の続きの続きです。

以下、ちょっとマニアックな話なので興味のない方は遠慮なくすっとばして下さい。

一般的に大理石と呼ばれるものの主成分は炭酸カルシウムなんですが
その他の成分(ケイ素・カリウム・鉄・マグネシウム・マンガンなど)も含有しておりまして
どうやらその中でも酸化マグネシウムってのが大理石の変色や艶を飛ばす原因らしいのですが..

マカラナホワイト君は「ほぼ炭酸カルシウムだけ」でできており
石に悪さをする酸化マグネシウムの含有量が他の大理石に比べ極端に少ないようなのです。
(スミマセン。あくまでらしい..ってだけでハッキリした根拠は僕の方では見つけられておりません。)

もっと堅苦しくも厳密に言ってしまえば
マカラナホワイト君は岩石学上では大理石(変成岩である結晶質石灰岩)ではなく石灰岩(非変成岩である堆積岩)ということになるのだと思いますがこんな文章誰が読んでくれるのだろう。

さらにさらにチャンクマが言うには
マカラナホワイト君の吸水率(石材の水を吸収する度合。基本的にはこの吸水率が低いほど水を吸いにくい石ということになります。)は0.04%しかないと言うのです。
正直、これにはちょっと本気で驚きました。
その数字が本当なら吸水率が少ないのが自慢の我らがアーバングレー(MD5)でさえ0.06~0.07%ですから
マカラナホワイト君は「ほとんど水を吸わない」と言ってよいレベルになります。
(ちなみに業界的にはスパーメジャーなイタリア産大理石ビアンコカララで吸水率が0.1%程度。)


ただですね...。
非常に残念なことなんですが..1つハッキリと分かっていることがありまして
近年になって大気汚染の影響でマカラナホワイト君も少しずつ黄ばみ始めているようです。

もちろんインド側も色々対策をたててはいるらしく
実際、僕が2007年に行った時にはタージマハールの半径1キロだか2キロだか以内には
一般の車は進入禁止、入れるのは排気ガスを出さない電気自動車や馬車だけとなっていました。

20101007 (2)
(プリウスがF1マシーンに感じられるほどの落ち着いたスピードで走っていた電気自動車)



それに加えて最近では粘土質の泥をタージマハールの表面に塗りつけ
泥を乾燥させた後に表面を洗浄とかしているそうです。

簡単に言えばタージマハールに「泥パック」をしているわけで
ドル箱の世界遺産を維持するためにインドも必死ってことですね。

20101007 (1)
(2007年の時点で入口のセキュリティーチェックもかなり厳しくなってました。)

とにかくまあ色々と頑張っていただき
なんとかあの美しい姿を今後もずっと残していって欲しいもんです。

そうそう...

なんとマカラナホワイト君は今でも元気に採石されているそうです
「300年以上現役で活躍している」ってのが何よりも「良い石」である証拠なのかもしれません。

㈲南印度洋行 服部

テーマ:インド - ジャンル:海外情報

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